2013年7月20日(土)有頂天京都
夏の京都は、浴衣姿でそぞろ歩く人もちらほら、あちこちに提灯がぶらさがって、なんとなくお祭りの気配。どこか華やいでいていいね。第九回 エコール・ド・東山 Ecole de Touzan 聴講のついでに京都を少しばかりうろついて来た。
- (2013年7月23日(火) 午前5時10分38秒 更新)
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四条通にある祇園祭八坂神社御旅所。
本日のランチ
今日は前から気になっていたインド料理店に入ってみた。Aランチが800円でBランチは700円。食後にチャイも出してくれるし、お値段の割にはお得感があると思った。ただ日本人向けに味を調整したお店にありがちなんだけど、スパイシーな辛さがマイルドになっている替わりに塩辛さが際立ってしまっていた。辛さを選べるようだったから50円アップの「インド人並み」にしたらもう少しおいしかったかなあ。まあ、スープも業務用インスタントスープみたいなのだったし、カレーも少なめではあるし、やっぱり多少はお値段なりなのかもしれない。でもすぐ近くのマ○ドに入るよりはずっといい。
次は525円のインドロールが気になる。鴨川べりに持っていって食べるのもいいな。とはいえ、タイフェスティバルに行くとタイ語で話しかけられるワタクシとしましては、この価格帯で辛い系なら、七条大橋を渡ってすぐのキンカーオの方が好みです☆
やたらハデな看板が目立つ入り口。中に入るとインド人のコックさんとウェイターさんが二人でお店を切り盛りしていた。若いグループ客が帰ると薄暗い店内に自分一人だけが残された。BGMも流れていない。少し心細い。しばらくすると暇を持て余したのか、ウェイターさんが入り口脇の壁にもたれながらスマホいじってインドドラマか映画の動画を鑑賞しはじめた。ヒンズー語なのかインドなまりの英語なのかよくわからないセリフが聞こえてくる。日頃日本の過剰に丁寧な接客に慣れた身としては、店内のインド風内装も相まって、異国情緒を感じずにはいられなかったでござる。これこそインドやで!(行ったことないけど)
この前にスープがついてくる。お味はものすごくおいしいわけではないけど、ふつうにおいしい。こんだけいろいろついて800円だったらがんばってるんじゃないでしょか。
Aランチのナンとカレー。カレーは少なめだけど、ナンとライスをちょうど食べきるくらいの量。
先月ここにいたツバメのこどもたちはもう巣立っていた。タイムフライズ。。。
消えた反物質の謎&フランス子女家庭教育事始め
さて、今月のエコール・ド・東山。最初の発表は京大理学研究科の増田孝彦さんによる「消えた反物質の謎」。素粒子論をざっと概観する40分。あー、前に科学雑誌で読んだなあ、でも忘れたなあと思いながら聞いた。この分野のお話はすごく気になるんだけど、一瞬わかった気になるものの、やがて「なるほど、わからん!」となり、三日後にはすっかり忘れてしまう。ヒヨコですから。鳥頭なのですから。
というわけで、鳥頭の理解力で今回のお話をまとめるのは不可能です。そこで僕が知る中で、もっとも短い時間でもっともわかった気になれる動画を紹介してお茶を濁したいと思います。それは日本未来科学館の科学コミュニケーターブログで林田 美里さんが時折公開していた「ティータイム素粒子論」シリーズです。
今回のお話と重なるところが多くて、いい復習になる。むしろ行く前に予習がてら見ておけば良かった。
後の茶話会では興味深いお話も聞けた。加速器による陽子衝突実験なんかで、陽子が壊れて中から素粒子が飛び出してくるけど、その軌跡を再現した CG で、ぐるぐる渦巻きを描いていたりするよね。コズミックフロントのオープニングで出てくるあれ。あんな風に軌跡が曲がるのは磁場がかかっているからなんだそうだ。曲がり具合から飛び出た素粒子のエネルギーなどを計算するとのことだった。
で、本日二本めは立命館大学の井岡端日さんによる「19世紀フランスの女性誌に見る家庭教育像」。井岡さんによると、19世紀末はフランスにおける女子教育の転換点なのだそうだ。従来、この時期教会による女子教育から学校制度による女子教育へ移行したことが注目されてきたが、それだけでなく学校の制度化と同時に家庭教育が普及したことも重要な変化だという。
19世紀末フランスでは、J.J.ルソー(「エミール」)などにより「母親が我が子を教育すべき」というイデオロギーが提唱され、ちょうど同じ頃飛躍的に発展した女性誌が、理想の家庭教育像を幅広い階層に指南するようになった。19世紀末にして20万部を売り上げ、20世紀末まで続いた有名な女性誌「ル・プチ・エコー・ド・ラ・モード」でも、最新ファッションやヴァカンスの情報に並んで、人々のブルジョワ指向を大いに煽り、よりよい結婚を勝ち取るため、いかにすれば娘を「一家の女主人」に育て上げられるかを説いていたそうだ。
現代日本を生きていると、母親が自分の娘の教育に関わる気がなく人任せで当たり前という事態が、いまひとつピンと来ない。昨今では父親ですら、そこまで人任せではないだろう。今回のお話にあった、フランスにおける女子教育の転換は、現代フランス、さらには日本の家庭教育観にも影響を及ぼしていたり(そしてそれが根強く残っていたり)するのだろうか。それに、そもそもなんでフランスの、それも女子に注目しての家庭教育なんでしょう? わからないことだらけで、やっぱり40分は短い。短すぎる。
考えてみれば、これまで聴講した中で最も満足度が高かったのは、最初に聴講した、星空案内人「星のソムリエ」でもある廣瀬匠(@kippis_sg)さんによる天文学史やインド天文学のお話だった。このときは発表者が廣瀬さんお一人で、質問や茶話会を除いても、一時間半はしゃべってらしたように思う。まあさわりを伝えるだけでも、どうしたって最低限そのくらいは要りますわね。二人発表するにしても、せめて全体の長さを一時間延ばすだけでだいぶ違うと思う。
その点次回10月の発表は、新材料や新デバイスの話らしいので、一本40分でも満足度は高そうだ。原理がわからなくとも、実物を触らせてもらったり、応用の展望を聞かせてもらえたりするだけで、十分おもしろそう。なのだけど、またしても関西コミティアの前日、というところがちょっと悩ましい。予定は未定。
本日のケーキはココナッツとトロピカルフルーツのケーキ。毎回おいしい。ホテル内のどこかで売ってるのかなと思い、ロビーから二階に上がってパンやケーキを売っているところをみつけたんだけど、そこにはこのケーキはなかった。いったいどこから持って来るのだろう。。。謎。
禅寺 OPPAI!
せっかく京都まで出て来たので、最近気に入っているアニメ「有頂天家族」(毎回三回ぐらい録画を見てる)の舞台を訪ねようと思いたち、京阪電車で四条まで出て、建仁寺の境内を南へ歩いていると、あちこちになにやら奇妙なポスターが掲げられていた。ほう、OPPAI。おーぴーぴーえーあい、オッパイ。オッパイね。オッパイかー。オッパイ!? 京都の禅寺でオッパイ!
OPPAI ART LAB. 〜πr事情展〜 は、
会場の禅居庵へ続く小径。おすすめBGMはこちら。
会場では座布団の上に作品が並べられていた。入り口に「写真を撮ってもいいけど許可なくメディアに載せるな」と書いてあったので、モザイクをかけました(良心)。実際の展示の雰囲気は「座布団の上に“おっぱい”を展示 京都の建仁寺・禅居庵に乳房のアート作品111点が集結 - はてなブックマークニュース」がわかりやすいと思う。触って良いものも多数あった。ただ、おばあちゃんのしなびた乳房を表現したものがいくつかあり、単なる受けねらいに思えてちょっと安っぽく感じた(リスペクトを感じないと言いますか)。ガラス作品や陶器はフツウにきれいだった。
建仁寺の三門。この界隈はあんまり来たことない。道すがら、おもしろそうなお店もちらほらあった。
有頂天ツアー
とりあえず行ったことのない六道珍皇寺
六道珍皇寺南門。ほんとにアニメのまんまだ。
残念ながら拝観時間は午前9時から午後4時まで。近くには六波羅蜜寺もあるし、このあたりはまたうろうろしてみたいな。つい清水寺の方に行ってしまって、今まで来たことがなかった。「幽霊子育て飴」もこのへんらしい。
六道珍皇寺の北門には「アニメ有頂天家族」のポスターがこっそり(?)貼ってあった。
帰りは建仁寺から祇園を抜けて四条に出た。
二話で弁天が北側のビルから南座へぴょーんと飛んでましたな。
赤玉先生が座り込んでいた階段。如意岳薬師坊の如意岳は大文字山を支峰として従える山のことらしいね。
四条綾小路「ブログルド」
たこ味焼きで有名な元田中「縁蛸」が名前も新たに「BROGLD (ブログルド)」として四条綾小路に移転したので行ってみた。四条烏丸の一本南ってことで、今までより立ち寄りやすくなった。COCON 烏丸の南側は案外ほとんど車が通らないし、その割に道が広いから、お店に到着する前にあらかじめ電話で注文しておけば(たこ味焼きは10分ぐらいかかる)、少し車を停めて買いに立ち寄るのも問題なさそう。前のお店同様テイクアウトできるメニューもいろいろあるよ☆
今度「京都Leaf」で新しいお店が紹介されるそうです。たこ味焼きうまいよ!たこ味焼き! 蛸の味がするのだ。今日もおいしゅうございました♪
元田中店のシンボル(?)でもあった回る太陽が目印。四条綾小路 縁蛸 ブログルド。
たこ味焼きはもちろんマストだけど、「アサリとズッキーニのトマトリゾット」がけっこう好き。あー、こうメニューが充実してくるとスープ系がほしくなるなあ。たこ飯とあわせるならみそ汁系。
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