2013年4月2日(火)苦闘!快適バックアップへの道☆
バックアップに使っていた WD My Book Studio II があまりに調子悪いので、新しく外付け HDD を買うことにしました。
- (2013年4月3日(水) 午前1時39分18秒 更新)
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左の少し大きな箱が WD My Book Studio II (2TB)。下に散らばっているのが新しく買ったポータブルHDD。
勝手にアンマウント、激遅アクセス、使えない HDD
動作音がほとんどしないし、見た目もかっこいいので、My Book Studio II、気に入っていたんだけど、とうとう堪忍袋の緒が切れました。もうダメ。キミはクビ!
ファイルをコピー中でも勝手にアンマウントするわ、Finder でフォルダを表示するだけで酷いときには数分かかるわ、おかげで TimeMachine が使い物にならないわ、マシンが重くなるわ、あまりに酷い。酷すぎるよ! 思い出したようにそこそこ快調に動くこともあるなんて、イケズにもほどがある。
ただ、勝手にアンマウントする問題については海外の掲示板で解決策がみつかった。
MyBook Studio Studio Edition II 2TB keeps disconne... - Page 3 - Western Digital Community
Solution to the disconnect problem As mentioned here, remove the WD Drive Manager (which is only really needed to change the RAID mode); no more disconnect problems... Now I am happy with my Studio Edition II
「/Library/Application Support/WesternDigital/WDDriveManager」にある WD Drive Manager を削除すると勝手にアンマウントしなくなるらしい。関連ファイルを別フォルダに退避させるのでもいいかもしれない。Mac を起動後、アクティビティモニターで WD Drive Manager をさがして終了させる方法でも、勝手にアンマウントすることはなくなった。
が、やっぱり異常に遅い症状は改善しない。この症状についても、海外の掲示板で同様の症状が多数報告されているようだ。うーむ。
WD My Book Studio Edition II - extremely slow - Western Digital Community
All in all, do not buy WD any 2.5" modern laptop drive is 2-3 times faster than WD-s drive.
日本でも Western Digital 製 HDD (Green Power) で「低速病」が発生することが話題になっていたし、もちろん中の HDD が壊れかけている可能性もあるけど、こう同じような症状があちこちで話題になっているところを見ると、この製品がもともとはらんでいる問題だと考えざるを得ない。
低速病については、フォーマットしなおしたらなおったとか、パーティションを切ったらなおったとか、そんな噂もあった。そこでとりあえず WD My Book Studio II に入っているデータを一時退避させるための外付けHDDを1つ買って(後で紹介するカクうすを買った)、中身を移し替えた後、WD My Book Studio II をフォーマットし直し、パーティションを切ってみることにした。それで治れば万々歳。
結論から言うとまったくだめだった。データを退避させるときは順調に(10時間ぐらいで)データを読み出せたのに、退避させたデータを書き込もうとすると数MBに数分かかる始末。何が原因かさっぱりわからないけどデータを取り出せるうちに取り出せたことを喜ぶべきなのかもしれない。
これで完全に退役決定。今まで安心をありがとう。デザインも静粛性もとても気に入っていたので残念だ。WD My Book Studio II 内蔵HDDの不具合が原因とはっきりわかっていれば、HDDのみ取り替えるのも手だけど、原因がはっきりしない中これ以上はつきあえないわ。ボクもう疲れたよ…。
ポータブルHDDでソフトウェアRAIDミラー
で、いろいろ調べた結果、代替はもうポータブルHDDでいいかってことになった。一度静かな HDD に慣れると音がする HDD を買う気になれないし、その点ポータブルHDDなら、確実に音が静か。USBバス給電だから電源ケーブルも減らせそうだ。データの確実な保全には MacOS X のディスクユーティリティでソフトウェアRAIDミラーを設定すればいい。どうせなら将来を見越して USB3.0 対応でそろえたいな。よし、そうしよう!ということで、いろいろ買いそろえました。(となることを見越して退避用HDDをカクうすにしたのだった。)
- I-O DATA USB3.0対応 ポータブルハードディスク「超高速カクうす」 シルバー×グレー 1TB HDPC-UT1.0S×2
- TOSHIBA Canvio Basics for PC Windows/Mac OS X対応 ポータブルハードディスクドライブ 1.5TB HDTB115JK3BA×1
- サンワダイレクト USB3.0ハブ 4ポート セルフパワー & バスパワー シルバー 400-HUB020SV
カクうす1TB 2台でRAIDミラーを作って、Canvio Basic 1.5TB を TimeMachine 用にする、という寸法!
サンワダイレクトの USB3.0 ハブは USB2.0 までしか対応していない Mac mini (mid 2010) でも問題なく動いた。セルフパワーで3つポータブルHDDをつないでも十分に給電してくれる。
Canvio Basic は日本では Amazon 限定で販売されている。でもパッケージも説明書もちゃんと日本語でした。1.5TB で1万円前後と安いし、つや消しブラックのシンプルなデザインが、据え置き用途には使い勝手がいいと思う。
左から超高速カクうす 1TB、Canvio Basic 1.5TB、大きさ比較のための Apple Magic Mouse。Canvio Basic 1.5TB の方が容量大きな分少し厚め。
ソフトウェア RAID ミラーはディスクユーティリティで簡単に設定できる(参考:Macで楽しくお仕事: ソフトウェア RAID ミラーの作成と再構築)。
RAID を組むディスクの「RAID」タブを開いて RAID を組むディスクをドラッグ&ドロップするだけ。
不良セクタの嵐!
ソフトウェアRAID を作るために、データ退避用ディスクにしていたカクうすから、Canvio Basic にデータを移し替え(7時間)、移し替えたいくつかのデータが無事読み取れることを確認の上、買い足したものとあわせてカクうす2台をソフトウェアRAIDミラーに、そしてそこへ Canvio Basic のデータを差し戻す…。
ということをやっていたときに悲劇は起こった。なんということでしょう。エラーコード-50 が頻発して一部ファイルをコピーできないじゃありませんか。しかたないので無事なフォルダから少しずつコピーするという羽目に。コピーできなかった数十のファイルはそれほど重要ではない古い(二度と来ないだろう仕事の)ファイルだったのがせめてもの幸いだった。
明らかに Canvio Basic がおかしいので、無料でダウンロードできる無料体験版ドライブ・ジーニアス3のデモモードでディスクスキャンをかけてみたところ、0.5%のスキャンで300以上の不良セクタがみつかった。そういえば最初にフォーマットしたとき、フォーマット後なぜかディスクを認識できなくなり、2回フォーマットをかけると無事認識するという、おかしな挙動をしていた。その後何事も無かったように読み書きできるので気にしなかったんだけど…。
これはもう初期不良だよねってことで、すぐにAmazon のアカウントサービスから返品手続きをとった。HDD は当たり外れがあるから、問題なく読み書きできていても、何かおかしな挙動をするようなら、不良セクタがないか確認した方がいいと思う。Amazon は自己申告で返品処理できるから安心でいいね。返品手続きの翌日には新しい交換商品が届いた。返品も簡単で、ゆうパックのサイトから返品商品の引き取りを申し込めば、自宅まで無料で引き取りにきてくれる。
新しい交換品もドライブジーニアス3のデモモードでしっかりチェック。最初に届いた不良品と違い不良セクタが全然ない。最初に届いた不良品はこの段階でもう300ほどの不良セクタがみつかっていた。ドライブジーニアス3、あると安心だと思います!(感謝をこめて宣伝) 姉妹ソフトのデータ復元ソフト データレスキュー3は買って持ってるけど、認識できなくなったHDDからデータを助け出してくれて、ホント助かった。あのときは血の気が引きました。
USB3.0 外付け HDD が苦手な Lion? そうだ!山獅子があるじゃないか!
ようやくまともに動くディスクをそろえ、当初の目論見通りバックアップデータを保存し、一息ついたところで Canvio Basic にまた問題が…。ディスクユーティリティでディスクの検証を行うなどして一度アンマウントした後再マウントすると、中のファイルを読み込めても、ファイルを書き込み時にまたしてもエラーコード-50が出てファイルが書き込めない。スリープ復帰時にもなる。なんだこれ。。。
不良セクタは無いし、原因が分からない。ただ、不具合の原因を調べる中で、MacOS X Mountain Lion の最近のバージョンで USB3.0 外付けHDD との互換性が改善したという話を目にしたので、思いきって Lion から Mountain Lion にアップグレードすることにした。またしても予定外の出費! といっても1700円だけど☆
Mountain Lion なかなかいいね。こまごまと改善されているのがわかる。ちゃんと動くかどうか心配だった FileMaker Pro 9 も目立った問題なく動いた。Parallels Desktop 7 for mac が起動不可にされたのが痛かったけど、ちょうどキャンペーンで 8 へのアップグレードが安くなっていたので、ダウンロード版を購入。7 のままでもインストールしなおしたら動くってうわさもあるけど、あとで動かなくなっても嫌なのでもうしょうがない。
で、肝心の再マウント後やスリープ復帰後に発生する書き込みエラー(エラーコード-50)については、無事解消していた。やった! と思ったら、しばらくしてまたエラーコード-50でフォルダを作れず TimeMachine が止まるという症状が…。もうなんなん。東芝の Canvio さんは Mac と仲悪いん? でもディスクを修復したら元通り快適に動くようになったので、しばらくはこのまま様子を見る予定。数回のバックアップで修復が必要になる時点で不安が残るけど…。
その後も、ディスクに問題なくても Canvio Basic だけたまに エラーコード-50 が出て書き込めなくなる。Canvio Basic は Mac と相性が悪いのかもしれない…。同様の問題は海外でも話題になっていた。例:External Hard Drive Error Code: -50 - MacRumors Forums。MacOS X になんらかの問題がある可能性もあるね。
Montain Lion 10.8.3 にした後、Time Machine の初回バックアップ時にとんでもない残り時間が表示されてびびった。けど、実際には5時間ほどだった。最初のうちしばらくもたついて残り時間がめちゃくちゃな数字になるみたい。小一時間テレビ見て戻ってきたらまともな数字になっていた。
以下は Montain Lion の環境整備に際して参考にしたページ。特に Mountain Lion で削られた Web共有まわり。
- カテゴリ:HowTo - MacPorts-JP
- Mac OS Xのローカル環境(MAMP+MacPorts)で Movable Typeを動かしてみよう - 準備編 [ 09.06.24 update ] 【 gabs.log|おしゃべり好きなWEB制作者のたわごと 】
- 404 Blog Not Found:備忘録 - Mountain Lion を最低限文化的にしつけるためにやったこと
- OS X 10.8 Mountain Lion での Web 共有の有効化 | FileMaker
- 「Hiss」よりスマート!「MountainGrowl」を使えばMountain Lionの通知センターにGrowl通知を表示できます。|MacWin Ver.0.7(未だに無料だったころの Growl を使ってるけどフツウに動いてる)
ああ、アホみたいに時間かかった。まさかこんな大工事になるとは。。。
ちなみに最終的に Mac mini の裏側はこうなりました。すっきり!!☆
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低速病発症して流れ着きました…
僕の WD も同じ症状です、今まで普通に使えてましたが、新MBPが来たので FireWire 経由で接続したところ勃発。
なにしてもまともに動かずマウンドするにも5分くらいかかる状態で、いきなりHDD難民になっています (ToT)
同じ症状の方がいらっしゃると言う事で少し安心、と言うか買い替えを決意しました orz
Re:低速病発症して流れ着きました…
おつかれさまです。低速病は一応動くのが、なんとかなるんじゃないかと思わせて、やっかいですよね。HDDは消耗品と割り切って買ってしまう方が早いと観念しました…(^^;。中身だけは無事取り出せるようお祈りしております。
ちなみにこの記事ではソフトウェアRAIDを試していますが、ポータブルHDDごとに起動タイミングが違うせいか、しょっちゅう RAID が壊れるため、今は Carbon Copy Clonerで早朝に自動でバックアップをとっています。