山城の跡があるという話は聞いていたけれど登ったことはなかったので、夕方からジョギングがてら登ってきた。麓までは4-5キロ。軽いジョギングにはちょうどいい。

昔はなかったそうだけど、西念寺裏から山城へは道が整備され、小川には橋が架けられている。

敵の侵入を防ぐ竪堀。

主郭西側の木々が伐採されていて、往時の眺めが再現されている。写真ではわかりにくいが、この山城は古来交通の要衝だった泉大橋をばっちり見下ろす位置だ。ここからなら、京都側から奈良に向かう動きがあればすぐにわかるだろう。興福寺が出城とし、戦国武将が重要視したのもうなづける。

西側を遥か遠くまでみわたせる。

山城跡には曲輪(くるわ)を巡るたくさんの小径があり、行き止まりも多く、山中で迷いそうだった。急坂を駆け下りたり駆け上がったり、段差下の道へ飛び降りたり、曲輪から曲輪へ山の中を走り回ってたら、着地した瞬間、一度足が吊りそうになった。まだまだ精進が必要だ！

奥の石積みが井戸の跡らしい。この写真を撮っているわずかな間にたくさんのヤブ蚊が足にまとわりつき、五六ヶ所刺された。他の場所ではそんなことなかったので、山の上にも関わらずここだけは今もじわじわ水がしみ出しているのだろう。このあたりはボウフラがわきやすくなっているのだと思う。

いたるところに自然のままの山にはない奇妙な地形が現れる。