2014年10月4日(土)SIM フリー iPhone で U-mobile 用 APN を設定する方法
iPhone6 が出たので、自由を選んだ!
- (2014年10月5日(日) 午後10時46分29秒 更新)
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まずは iPhone6 を買おう! でも心斎橋では買えず、結局ウェブで購入
先週23日、はりきってアップルストア心斎橋に iPhone6 を買いに行ったんだけど、前日にウェブから予約したひとの分しか在庫がないって言われて、買えなかった。各地のアップルストアでは、毎日お店が閉店する時点で、翌日分の在庫を確認し、その在庫の数だけ翌日の予約を受け付ける、という仕組みになっているらしい。で、結局23日の夜にウェブ上の Apple Store で購入した。納期は一週間から10日となっていた。
iPhone6/64GB/シルバー/SIMフリー、税込み86,184円ナリ。
なぜ、MVNO(大手キャリアから借りた回線を再販する事業者)?
今回 SIM フリー iPhone を自前で用意して MVNO へ移った理由は、その方が安いからということにつきる。今までは iPhone4 だったので 3G回線の料金だったから、月々5,000円と少しぐらいだった。今ふつうに機種変更すると自動的に4G/LTE回線となり、月々7,000〜8,000円になってしまう。
僕が移ることにしたのは、docomo の回線を利用する U-mobile の「通話プラス 1GB」プランで、月々の基本使用料は税込1,706円(税抜1,580円)で済む。もちろん MNP で今までの番号そのままに、音声通話もできる。通話料は定額にはならないものの、20円/30秒と、標準的な料金だ。
(一時、mineo.jp を検討していたのだけど、「未だ原発に前のめりな関電」の子会社 eo光 のサービスなのでやめた。あと mineo.jp では、 iPhone6 が今のところ使えないし、 iOS8 にアップデートすると iPhone が使えなくなる不具合も出ているから注意が必要だ。)
U-mobile など MVNO 業者では、月額基本料が安い替わりにいくつかの注意点がある。
- 月間高速データ通信量が1GBなど少なめに制限されている。(U-mobile では月間の規定の高速データ通信量を超過した場合、当月末まで通信速度が送受信最大128kbpsになる。)
- MMSメールアドレスもEメールアドレスももらえない。
- 留守録サービスはオプション。U-mobile では月額300円。
- 通話料が定額になったり割安になるプランがない。
自分の場合、だいたいいつも WiFi が届くところにいるので、データ通信量は少なめでまったく問題ない。なにしろ iPhone のモバイルデータ通信の使用状況を見たら、半年で500MBほどしかなかった。
Eメールアドレスは、Apple からもらえるものがあるし、GMail などで携帯専用アカウントを作ってもいい。むしろキャリアからもらえるアドレスは、携帯会社を移ったときに消滅するから、いちいちメアド変更のお知らせが必要になって不便だ。別になくてもかまわない。
MMS アドレスについては、これがなくても iOS の「メッセージ」は、ふつうの Eメールとやりとりができるし、iPhone 同士なら携帯電話番号指定で無料のメッセージが送れる (参考:iMessage 設定と使い方)。
通話料が気になる場合は、FaceTime や Skype、LINE で話せば、別途通話料がかかることはない。
ということで、自分の使い方であれば、 U-mobile の「通話プラス 1GB」プランで十分という結論になった。
もちろん最初に SIM フリー iPhone6 代がかかるわけだけれど、それを入れても三大キャリアの半額近くになる。実際に計算してみよう。iPhone4 は4年近く使ったから、iPhone6 も3年は使うだろうと思ってる。つまり…
- iOS のサポートが打ち切られるだろう3年後まで使い続ける場合
- 86,184円 ÷ 36ヶ月(3年) = 2,394円 + 基本料 1,706円 = 月あたり4,100円!+通話料
- がんばって4年使い続ける場合
- 86,184円 ÷ 48ヶ月(4年) = 1,796円 + 基本料 1,706円 = 月あたり3,502円!+通話料
- 2年だけ使う場合でも…
- 86,184円 ÷ 24ヶ月(4年) = 3,591円 + 基本料 1,706円 = 月あたり5,297円!+通話料
解約料払ってもすぐに余裕で元が取れる。毎月7〜8千円も携帯代に払うのはアホらしい。
携帯会社の変更は、「U-mobile 通話プラス―ご利用までの流れ - ユーモバイル」の通りにやれば簡単だった。ただ、ソフトバンクの iPhone の場合、サイトで手続きができず、電話して MNP 予約番号を送るよう「人間の」オペレーターにお願いする必要があったので、電話が繋がるまでずいぶん待たされた。
ちなみに、iPhone6 を発注した次の日の24日に、 U-mobile への転入を申し込んだら、翌25日にはもうソフトバンクの回線が止まって、26日には nano SIM が届いた。U-mobile のサイトに、手続きに数日から一週間かかると書かれていたから、iPhone6 とほぼ同時に申し込むのでちょうどいいと思ったのだけれど、結果的に携帯回線を使えない日が6日間ぐらい続くことになった。
でも実のところあまり困らなかった。知り合いはだいたい iPhone だから携帯電話番号指定でも、それまで通り iMessage 経由でメッセージが届いたし、通話だって代替手段がいくらでもある。最近は本当に音声通話を使わなくなったね。
申し込み翌日にはもう回線が切り替わってしまい、ソフトバンク SIM が圏外に…。
iPhone が届くまでの間にケース選び
できたらケースなしで使おうかとも考えていたのだけれど、この動画↓を見てやっぱりケースを買うことにした。長く使いたいし。
で、とりあえず、そんなに高くなかったから手帳型のレトロ風高級レザーケースというのを買ってみた。手帳型だと使いにくそうだけど、これならどっち向けに落としても安心だし、液晶保護フィルムを貼る必要がなくなるのもいいと思う。
なんとなく合成皮革っぽい。
作りはちゃんとしていると思う。
しかしパッケージ裏面のバッタもん感がすごい。iPhone とも iPhone6 対応とも書いてなくて、謎の製品名が書いてある。ちゃんとはまるのか不安だ。とりあえず、フェイクレザーなのは確かっぽい。
「高級感あふれるフエイケレザータイプのフリツブスタンドケース、NewiPod...フレームマウソトタイプなので、快適にダツチ操作がおニなえまま.」って。。。
iPhone6が届いた! さっそくセットアップ! でも APN って?
まずは、U-mobile の nano SIM を iPhone6 の右側面にある引き出しにセットして押し込む。
発注からほぼ1週間。10月2日に届いた。
U-mobile から送られてきた nano SIM カード。カードの裏側から指で押すと、nano SIM の部分がパキッと外れる。
iPhone6 の箱に入っている小さな金属の棒を本体右側面にある小さな穴に押し込んで、nano SIM を載せるトレーを引き出す。
nano SIM をトレーに載せて押し込んで準備完了。
SIM カードを挿入したら、iPhone6 で右側面に移動した電源ボタンを押して起動し、画面の指示に従って基本的な設定を済ませる。
最初の画面。左上を見ると電波をとらえているようだけれど、3G としか書かれていない。
言語や地域を設定したあと出てくる画面。左上に docomo と書かれている。ちゃんと nano SIM を認識しているようだ。
以前の携帯電話番号で電話を受けられることを確認して、なんの気なしに Safari を起動してみたら、インターネットにつながっていないというエラー表示が出た。おかしい。データ通信ができない。
それで、U-mobile のサイトを調べてみた。アクセスポイント名(APN)というのを設定してやる必要があるようだ。でも、Android 向けの解説はあるのに、iPhone 向けの解説がない。
これどうするんだろうと途方に暮れて検索したところ、このブログ記事「u-mobileのSIMをドコモ版iPhoneに設定しました | 携帯料金コンサルティング ブログ」をみつけた。Apple のサイトから「iPhone構成ユーティリティ(Mac/PC)」を入手して、APN 設定を含めた構成プロファイルを作成し、それを iPhone6 にインストールすればいいらしい。
簡単そうだったから、さっそくやってみた。
まずは構成ファイルに適当な名前を付ける。U-mobile の APN 設定だとわかる名前ならなんでもいいと思う。
次に、一番下の項目「APN」に U-mobile の APN を入力する。
アクセスポイント名(APN) | umobile.jp |
認証ID(ユーザー名) | umobile @ umobile.jp |
パスワード | umobile |
認証方式 | CHAPまたはPAP |
これでもう APN 設定の構成プロファイルは完成だ。iPhone6 を母艦 Mac/PC につなげば、「iPhone 構成ユーティリティ」の「ライブラリ」の下に「デバイス」という項目が増える。そこで接続した iPhone を選択して、右側の「構成プロファイル」タブを開くと、作成したプロファイルのインストールと削除が行える。
「デバイス」の「構成プロファイル」タブ。APN 設定をインストールしたあと作成した WiFi 設定プロファイルも表示されている。
iPhone 構成ユーティリティ、すごく便利だ。iPhone の打ちにくいキーボードじゃなく、Mac/PC 上でさくさく入力できるのがいい。パスワードの類いもコピペで簡単に入力できる。これは家の WiFi 接続情報を収めたプロファイルや、ふだん Mac でチェックしているメールアカウントの接続情報を収めたプロファイルを用意すると便利なんじゃないか。
WiFi の長ったらしいパスワードを打ちやすいパソコンのキーボードで入力できる。
iTunes の iPhone パネルからいつの間にか「情報」欄が消え、メールアカウントの同期ができなくなったけれど、iPhone 構成ユーティリティで入力してプロファイルを作る方法なら、アカウント情報を iPhone で入力するよりはかなり楽だろう。
ということで、家の WiFi 接続情報を収めたプロファイルと、出先で必要なときにアカウントを有効にしてメールチェックできるよう、普段 Mac でメールチェックしている10個ぐらいのメールアカウントを登録したプロファイルを作成した。
※GMail アカウントについては、iPhone のメールでアカウントを設定しないとうまくいかないようだった。プロファイルで設定すると、セキュリティがちゃんとしていないアプリからのアクセスとして処理されてしまう。
構成プロファイルインストール時に iPhone6 側で表示される確認画面。
3つプロファイルを作った。
作成した構成プロファイルは、期待通り iPhone6 の各種設定に反映された。ただ、プロファイルをインストールした後、できれば iPhone を再起動させた方がいいと思う。WiFi 設定プロファイルは、再起動するまでうまく動かなかった。メールアカウント設定を含むプロファイルをインストールした時も、少なくとも「設定」は一度終了させた方がいいと思う。一度も終了させずに、メールアカウント設定を変更しようとすると、同じアカウントが重複して表示されたり、挙動がおかしくなるようだ。
今まで知らなかったけど、APN 設定に限らず、自分でプロファイルを作って設定を管理するのは、よい手だと思う。プロファイルを削除するとプロファイルに書かれていた設定がすべて iPhone から削除されるのも、管理上は便利なことが多そうだ。構成プロファイルをファイルに書き出したりメールで送ったりもできる。とはいえ、くれぐれも自己責任でどうぞ。
【追記】
U-mobile のお知らせの中に「【U-mobile】iPhone6等(iOS8)をご利用中のお客様へ「APN設定を行える構成プロファイル更新」のお知らせ - ユーモバイル」という記事があった。U-mobile から APN 設定プロファイルをダウンロードできるようになっていたらしい。お知らせの中にあるとは気づかなかった…。
メール添付された構成プロファイルをタップするとインストールが始まる。
APNが設定されると、データ通信ができるようになるだけでなく、LTEにも対応する。
iPhone4とiPhone6をケースつきで大きさ比べ。バッタもん臭いケース、ちゃんとキッチリはまりました。
新旧ともに、せっかく薄く作られてるのに、台無しなケース(笑)。何度も固い地面に落としてるので、このくらいの方が安心感がある。
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