2014年9月28日(日)トレラン用ベスト Ultimate Direction Ultra Vest と袋状水筒 GSI H2O Lite 0.5L の組み合わせがとてもいい!
このあいだ梅田ゼビオで見たトレラン用ベスト、高いけど買っちゃった。
- (2014年10月2日(木) 午前3時37分39秒 更新)
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派手な青色がけっこう目立つ。単車に乗った高校生ぐらいの男子に「なんやあれ」って言われた。ですよねー…。
世界では、トレイルランナーはみんなベストを着るようになってるらしい
この間、梅田のゼビオで聞いたんだけど、今世界のウルトラトレイル界ではリュックが廃れ、ベストが主流となっているらしい。リュックだと荷物の重さで後ろに引っ張られるけど、前にボトルを装備したベストなら前と後ろで重さのバランスが取れて走りやすいとのこと。
僕自身もポーチが後ろにあるだけで、少しの重さでも腰が回転するとき身体が振られて走りにくい。だから走るときはポーチを前につけている。そんなわけで、こういうタイプが出ればいいなってずっと思っていた。でも二年前ぐらいから出てたんだって。まだ高いから大きなお店にしかなかったようだ。
ベストタイプは Salomon と Ultimate Direction が有名なのだそう。昨日寄ったお店の人が言うには Salomon のは柔らかい袋状のソフトフラスクボトルを採用していて、身体にフィットし違和感が少ないのがいいそうだ。
お店で実物を試着して、高いけどこういうのほしいと思った。こないだ愛宕山登ったとき水筒や補給食の必要性を痛感したし、ある角度を越える山道を登るときの消耗の激しさは予想を超えていた。まあ30キロやそこらではそんな荷物持たなくていいから、小さめのやつで。
でも、ベストタイプってちょっと「おっぱ○」ぽくない? 試着した後、店員さんに「女の人はたいへんだなってちょっと思った」って言ったら、「あーー。。。」って言ってて、「やっぱりちょっと思いました?」って聞いたら、「えっ、少しだけ、少しだけですよ!」って必死でおっしゃっていた。うん、思ったよね。うんうん。
顔の前に容量大きめのボトルが二つバイーンとそびえ立つのもあって、はっきり言って見た目は変。だが! 世界の一流選手がこぞってベストタイプを採用し、かっこよく走ることによって、今や誰もが「着てみたい!」と思うようになったのである。そういえば機能性タイツも最初男の人がつけてると変に見えたっけ。
つまり何が言いたいかというとだ。みんなバカにする帽子マウントだって、かっちょいいプロモーションビデオでも作れば、みんなだまされてこれがかっこいいって思うようになるのさ!絶対そうさ!
自分の名前を冠した Ultimate Direction の SJ (Scott Jurek's) Ultra Vest を解説する、スコット・ジュレク氏。
Salomon VS Ultimate Direction
でもけっこうなお値段がするし、もう少し調べてからと思ってゼビオでは買わなかった。いろいろ教えてくれたお兄さんごめんなさい(なんか悪い気がするのでここんとこのにっきでゼビオを連呼していたりする)。で、調べてみたところ、結局こういうのは今のところ Salomon と Ultimate Direction しか出していないようだった。店頭で試着した感想と、その後の「買う前の」検討をまとめると次のようなかんじ。
Salomon - S-LAB ADV SKIN HYDRO
12Lと5Lの二種類出ている。
- よいところ
- 身体へのフィット感が抜群。バックルを用いず、ベルトについた爪をバーの任意の場所に引っ掛ける独特の方式なので、身体にフィットしやすいよう前のベルトを調整しやすい。
- 前面のボトルが袋状のソフトフラスクなので、固い部分が肋骨に当たるなどして痛くならない。残量に応じて体積が小さくなり、中で液体がちゃぷちゃぷ音を立てて揺れないのもよい。
- いまいちなところ
- ベルトの部品や爪を引っかけるバーが壊れやすそう。
- 荷物があまり入らない。5Lモデルは背中がハイドレーションシステム用のスペースとなっていて、実質後ろのポケットしか荷物を入れられない。12Lモデルもポケット含めての容量となるだけでなく、身体にフィットする形状に収めなければならないため、数字から想像するほど荷物が入らない。
- ソフトフラスク用ポケットには、実質 Salomon のソフトフラスクボトルしか入らない。市販のゼリードリンクやペットボトルを収めることはできない。
- ソフトフラスクボトルがけっこうゴム臭い。
Ultimate Direction - Ultra Vest
サイズ別に三種類出ている。SJ Ultra Vest は梅田ゼビオではレディースのように書かれていたけれど、本家サイトには特にそういうことは書かれていなかった。
- よいところ
- 頑丈そう(1.0ではキューバ製の特殊な軽量繊維を使っていたため軽い反面破けやすかったそうだけど、2.0でナイロンとなり破けなくなったらしい)。
- ポケットや固定ヒモが多く工夫次第でいざとなったら荷物を多めに持てる。
- 全面のボトル用ポケットには、市販のペットボトルやゼリー飲料も入るので、汎用性がある。
- いまいちなところ
- Salomon よりフィット感がやや劣る。
- ボトルが固いので、長時間走るうちに同じ場所が肋骨などに当たって痛くなる人もいるらしい。
- 走るとちゃぷちゃぷ音がする。
- おっぱ○感。
Salomon の ADV SKIN HYDRO。ソフトフラスクボトル採用で前面ポケットが目立たず、まさしくベスト。背負うのではなく着るといったかんじ。
Ultimate Direction の SJ Ultra Vest 2.0 (7L)。派手な色使いとボトルが目立ちすぎるものの、工夫次第で荷物をたくさん持てるのが魅力だと思う。
で、結局、Ultimate Direction SJ Ultra Vest を買ってしまった
決め手は必要最小限の大きさと、ボトルポケットの汎用性。カメラを持って、山の中を走りながら、石仏とか撮りたいと思っていたので、カメラとゴリラポッド三脚をぎりぎり持てるぐらいがいいと思ってて、実際試してみたら、ゴリラポッド三脚を外のひもで固定すれば、両方持てることがわかった。
山の中を走るとき持っていきたい荷物。
三脚を外のひもで固定すればなんとかリュックに収まった。まだウィンドブレーカーやおにぎりなどは入りそうだ。
ちゃぷちゃぷ音がするのが気になる問題+ボトルの吸い口が案外ゴム臭い問題
実際にベストが届いてボトルに水を入れてみたところ、思ったより気になったのが、ボトルの水が揺れてちゃぷちゃぷ音がすること。ボトルが胸のあたりにあるので、水が揺れる音が大きく聞こえる。
もうひとつ、ボトルの吸い口が、歯で押しつぶしつつ少し引き出すようにしないと飲めないタイプで、こういうのは初めてだったから、水が飲みにくくて閉口した。それだけじゃなく、ゴムに触れた唇がひりひりして、なめるとひどく苦い。唇につく苦みは吸い口を何度も洗っているうちに薄れたものの、口に入ってくる水がなんとなくゴム臭く感じるのがイヤだ。
うーん、せっかく自然の中を走っても、飲む水がこれじゃなあ。
Ultra Vest シリーズには専用ボトルが付属している。なお、肩口のポケットには携帯を入れられるというんだけど、大型傾向にある昨今のスマホは入りそうもない。入れてみたら入らなくはなかったものの、ゴムがのびきってギチギチ。入れておく気にはならなかった。
赤い吸い口を噛んで引き出すようにすると弁が開いて水を吸えるようになる。ひっくり返しても水が漏れないのはいいけれど、慣れていないとかなり飲みにくい。
GSI H2O Lite 0.5L が問題をすべて解決!
最初はハイドラパックのソフトフラスクボトルを考えていたんだけど、結局吸い口は似たようなかんじだし、ネット上の評判を見るとだいたいゴム臭いらしい。それに日本で買うとやたら高い。海外のサイトから買った方が安いくらいだ。
で、なんかないかなあと調べた結果、みつけたのが、GSI H2O Lite 0.5L。ソフトフラスク同様、中の水が減れば小さくなるし、ペットボトルみたいな素材だから臭いがまったくしない。蓋を開けて、ちょっと吸うか、袋を押すだけで水をごくごく飲める。Ultra Vest のボトルポケットにすっぽり収まる大きさなのもすばらしい。それでいて蓋を閉めれば決して水漏れしない。見よ、この頑丈さ!(下動画は海外の商品テスト動画)
一つ買ってみて、うまい具合に使えそうだったので、色違いをもう一つ買った。
実際、これをボトルポケットに入れて走ってみた。SJ Ultra Vest だとボトルポケットの位置が高いので、口がぎりぎり吸い口に届く。ポケットから引き出さなくても、水を飲めた。変な臭いがまったくしないし、ストローで飲むように飲めてとても快適。ひとつ1300円ぐらいで買えるのもありがたい。これはいいものです。
ふたを開けて吸うだけで飲める。蓋は外せない構造なのでなくすこともない。水を入れる時は、吸い口つきのキャップを外す。水の注ぎ口はペットボトルと同じ大きさのようだ。
キャップの吸い口には弁がついていて、蓋をしていなくても、傾けたり逆さにしたくらいでは、水が出て来ないようになっている。蓋を閉めればボトルを力一杯押しても水は漏れない。
Ultra Vest のボトルポケットに入れたところ。
横から見るとこんなかんじ。袋なので身体に当たっても痛くない。
SJ Ultra Vest の構造
SJ Ultra Vest はサイドポケットの裏側にあるベルトでサイズを調整できるようになっている。荷物やボトルの有無などに応じて、ちょうどいい締まり具合にするには、ここはきつめに絞っておいて、前のベルトで調整するとよいように思った。
僕が買ったサイズは MD だけど、調整ベルトを絞らないと、そのままではちょっと大きく感じる。ただ荷物を入れると荷物に引っ張られて背中部分が短くなるので、サイズに多少余裕がある方がいいのかもしれない。SJ Ultra Vest には3つのサイズが用意されている。
Sizing At Chest (Unisex):
SM: 23 - 33 in. / 58 - 84 cm
MD: 31 - 39 in. / 79 - 99 cm
LG: 36 - 44 in. / 91 - 112 cm
ネットショプによっては「胴囲」と書かれている場合があるけれど、正しくは胸囲、それも服を着込んだ状態での胸囲となっている。なので、たいていの人はMDサイズだと思うんだけど、日本人の体型だと小さめの方がフィットする人も多そう。可能ならお店で試着してみた方がいいと思う。
それから、ある程度の防水性が期待できるナイロンで覆われた収納ポケットはそれほど大きくない。一番大きな気室は、すけすけなので雨水や汗が容赦なくしみ込んでくる。濡らしたり汚したくないものはビニール袋などに入れてから収納する必要があると思う。
サイドポケットの裏側にあるサイズ調整ベルト。僕は割と華奢な体型なので、かなり絞らないとフィットしなかった。走ってる最中に調整ベルトの外側にあるサイドポケットを使うのはけっこうたいへん。簡単には出し入れできなさそう。
防水性のあるポケットは割と小さい。
一番大きな気室は、伸縮性のある固定ヒモで区画されていて、それぞれの区画用に別の開け口がある。背中とは目の粗い網目で接しているので、汗や雨が簡単に入ってくる。
ベストというだけあって上着を一枚着るようなもので、着て走るとけっこう暑い。汗と汗から出た蒸気とでナイロン部分に水滴がついている。サイドも汗でしっとり濡れていた。汗をかく季節は毎回洗うことになりそうだ。一応手洗いということになっているけれど、ネットに入れて洗って問題なさそうだった。
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